つれづれめも

いろいろなはなし

【歌詞解釈】Travis Japan「VOLCANO」

少クラでの披露が初聞きでした。のえるくんのあまりの美しさにびっくりしました…。雑誌のインタビューをまとめると、

・歌詞は提案して作ってもらった
・内に秘めているエネルギーを解放できるようなヤツ
・自分たちの今までの思いとか、これからの思い

これを前提に歌詞を見ると、Travis Japanの「野心」、まつくの言葉を引用するならば「闘志」を、「火山」でたとえているのかなと私は思いました。「Happy Groovy」のように、「VOLCANO」もTravis Japanが主人公となります。主語をトラジャと意識しながら、歌詞を見ていきたいと思います。

 


Travis Japan【ダンス動画】VOLCANO (dance ver.)

 

www.youtube.com

 

 

 

 

作詞:栗原暁(Jazzin'park)

作曲:Geek Boy Al Swettenham/HIKARI

Yeah...

oh...

熾烈な生存競争 グラヴィティ 逆らい歩いた

掴めそうで未だ掴めないstage... Yeah

「熾烈な生存競争」とは、ジャニーズJr.戦国時代、デビューを競い合っている現状だと思います。「グラヴィティ 逆らい歩いた」は、重力に逆らって進んだ。重力とは何をたとえているのか?おそらく「当然のようにデビューを目指す流れ」に逆らった。デビューを志す前に、力を蓄える等すべきことを見つけたのでそちらを優先した、というニュアンスかもしれません。「掴めそうで未だ掴めないstage」は、おそらく夢の舞台や理想のこと。この2行の歌詞に、自分たちが歩んできた歴史を読み込んでいるように思います。

 

何かを変えたいのなら 自らを変える勇気持って

進めぬなら可能性はzero... you know?

「何かを変えたい」=「現状を打破したい」のなら、受け身ではなく自分を変えなければならない(と思っている)。ここで進めないのなら理想を叶える可能性はゼロになる、そうでしょう?と同意を求めています。

 

露骨なトラップ 手の込んだフェイク

はねのけろ 滾る心臓

待ちわびた者達に 現実リアルは逃げも隠れもしない

バレバレな罠とよく作り込まれた偽物をはねのけろ、と心臓が激しくなる(興奮して熱くなる)。理想の実現を待ち焦がれた者達に、現実が直面する。

決して簡単には進んで来れなかった。分かり易く分かりにくく行く手を阻むものを乗り越えようと熱くなる。来る時を待ち続けた者達には、現実が訪れる。「現実」は、ポジティブなものネガティブなもの両方を指します。自分の状況を客観視するような歌詞になっています。

 

解りきったチープな明日に 自らを捧げるくらいなら

太陽に触れていたい

おきまりのくだらない日常に命を懸けるくらいなら、リスクがあろうと理想(憧れ)に触れていたい。

「解りきったチープな明日」と「太陽」は対比だと思います。「太陽」は、「近づくとなんらかの危険が伴う(火傷をする)もの」「憧れを抱く対象」と考えました。「光」などではなく、近づきすぎると火傷しそうな「太陽」という言葉を使っているのが印象的です。上を目指していくには必ず困難がつきまとうが乗り越えたい、という決意表明なのかもしれません。

 

ギラギラのVOLCANO MAX ボルテージ

どんな痛みも超えて ギリギリのFuture

Don't look back この声枯れるまで Shout it out.

(想像超えた世界 Open the gate)Yeah

(ならば Don't wait 魂叫べ)

Move on to the next stage

震えるカラダ 進化と 絡み合う

VOLCANO=火山 Don't look back=振り返らない Shout out=大声で叫べ
Move on to the next stage=次のステージに進む

野心があふれて熱気は最高潮。どんな苦しみや困難も乗り越えてギリギリ未来へとたどり着く。振り返らない。この声が枯れるまで大声で叫べ。想像すら越えていくような世界の扉が開く。それならば受け身になって時を待たずに、自分から魂を込めて叫べ。次のステージ へ進む。震えるカラダが進化というステージへ進む。 

「ギリギリのFuture」は「ギリギリ未来へ手がとどく(余裕たっぷりではない)」というふうに考えました。「Shout it out.」は「itを大声で叫べ」と訳してみたのですが、この「it」は何を指しているのかという疑問がわきます。「Don't look back」を指しているのかもしれないし、具体的に歌詞には記していないけれど「魂の叫び」を指しているのかもしれません。少し気になったのが、「Shout it out.」のピリオドです。「震えるカラダ 進化と 絡み合う。」だったら一番の終わりと考えられなくもない。ですが実際には「Shout it out.」で一旦文章が終わります。一旦文章が終わったので、その続きの歌詞を括弧内に納めているのかな、と思いました。ここはまだよくわからないままです。カラダと進化が絡み合うイメージとして、DNAの二重らせんがなんとなく思い浮かびました。カラダが震えるのは武者震いでしょうか。

 

強烈な欲望のマグマ 挑発的にこの胸潜んで

今キミへの直撃に備えてる Yeah

煮えたぎるようなふつふつとした闘志が刺激的に自分の心に潜んでいて、今キミへとぶつけるために準備している。

「マグマ」「潜んで」という言葉から、表向きには見えなくて自分の中で抱え込んでいるのかなと思いました。真面目と言われることもありますが、心には強烈な思いを持っていると示しているのではないでしょうか。「キミ」を「私たち(ファン)」と考えると、この思いを爆発させるから覚悟してという予告になります。また、「キミ」を「Travis Japan」と考えると、今この思いを爆発させようとしているところだという説明になります。どっちに捉えてもいいんじゃないかと思いました。

 

掲げたフラッグ 守り抜くPride 譲れない 宿るMy soul

選ばれし者達に 夢は逃げも隠れもしない

旗を掲げて、譲れないプライドを守り抜く。そこに魂が宿る。選ばれし者達には、夢が目の前に広がっている(見えるところにある)。

ここで出てくる「フラッグ」は、「Travis Japan」という旗印だと思います。「Travis Japanここにあり」とプライドが譲れないものとなり、グループとしての自覚が表されているように思います。1番の「待ちわびた者達」は2番で「選ばれし者達」へと変わりました。ただただ現実に直面していた状況から、夢が目の前に見えて掴めそうな状況になっています。

 

ステレオタイプの期待に 温々浸るくらいなら

太陽を掴んでいたい Just Gotta get it out!

Just gotta get out=解き放て

ありふれた期待で満足しているくらいなら、リスクがあろうと理想(憧れ)を掴んでいたい。解き放て。

ステレオタイプの期待」は、「予想できるようなありふれた期待」と捉えてみました。予想を越えていきたいという思いが込められています。1番の「太陽に触れていたい」は2番で「太陽を掴んでいたい」へと変わりました。近づけるだけでよかったのに、手に入れたいしより確実に自分のものにしたい、という思いへと進化しました。触れるより掴むほうが、火傷するリスクは大きくなります。1番の時より、未来への覚悟ができているように思います。

  

Ah Ah Ah Ah

眠らない本能

キバをむけ 唯一無二のMy Skill

自分自身で創り出せ 時代のスキーム

don't  give up don't give up 振り返らない

衝動抑えきれずにExplode

don't give up=諦めない Explode=爆発する

本能は眠らずに発揮される。唯一無二の(ダンス)スキルで戦え(威嚇しろ)。自分自身で新しい時代を創り出せ。諦めない、振り返らない。衝動が抑えきれずに爆発する。

この「本能」とは、「闘志」ではないかなと思いました。いつもは自分を抑え理性的だけれど、 「本能」を「解き放」ち今こそダンスを武器に戦っていくのだと、自分自身に言い聞かせているように思います。また、自分中心の時代がいつかくるのを待つのではなく、自分の時代を創り出してやる、と野心をむき出しにしています。

 

目覚めたキミのDNA遺伝子

送られてきたメッセージ

そうさ偶然などない

あるのは必然 可能性は無限 迷わずGo my way

行き場を探し 溢れる情熱

解き放て...

ついに覚醒したキミの遺伝子にメッセージが送られてきた。偶然などなくて、全ては必然でできている。可能性は無限にある。迷わず自分の道を行け。持て余している情熱を解き放て。

ここの「キミ」は「Travis Japan」を指していると考えると自然かもしれません。眠っているままだった遺伝子がついに目醒めます。メッセージは、「偶然などない」と連想させる内容だと予想しました。どのように誰が遺伝子にメッセージを送り、それが何を意味するのかはわかりませんでした。ただ、ここの歌詞は「全てが必然的で必要なことだった」と伝えたいのだと思います。全てが必然であるからこそ、自分の道を進めば必ずたどり着くはずなのです。

 

ギラギラのVOLCANO MAX ボルテージ

どんな痛みも超えて ギリギリのFuture

Don't look back この声枯れるまで Shout it out.

(想像超えた世界 Open the gate)Yeah

(ならば Don't wait 魂叫べ)

Move on to the next stage

震えるカラダ 進化と絡み合う

「生存競争」「進化」「遺伝子」「DNA」「本能」という言葉が、歌詞をより神秘的な雰囲気にさせているように思います。今までの思いやこれからの思いを描いているけれど生活感がなく、神話のように感じられます。この曲は「Travis Japanの前夜」として、ターニングポイントとなるのではないでしょうか。