【歌詞解釈】ジャニーズWEST「きみへのメロディー」(1/19追記)
ジャニーズWESTの「きみへのメロディー」、重岡くんのソロパートが特に好きです。片思いの曲かとずっと思っていたんですが、どうやら違うということに最近気づきました。本当はどんな曲なのか、歌詞を見て考えてみたいと思います。
作詞:SOU by COZMIC CODE
作曲:KASUMI/SOU by COZMIC CODE
月が浮かぶ夜空に 気付けばきみを映してるよ
きみの声が聴こえたようで ちょっと笑顔がこぼれた
夜空を見ているとき、気づいたらきみのことを思い描いている。声すらもよみがえってくるくらいに、きみのことを考えている。青空でもなく夜空というのが、静かな月明かりの下で深く思っている情景が浮かびました。妄想して笑顔はちょっと危ない…。
強がりな性格にその横顔
誰よりも温かいその声に
柄でもないんだけど 胸が苦しいよ
ゆっくりと募ってゆく感情が走りだした
きみは強がりで誰よりも温かい声をしている。いつもの自分ならそんなことないんだけれど、今はきみのことを思って胸が張り裂けそう(なくらい好き)。きみに対する感情(=好き)が一つひとつ積み重なって止まらない。「強がりな性格にその横顔」の「横顔」とは、単純に「きみの横顔」のことを指しているのかなと思ったんですが、かなり深読みして、「強がってみせるけど弱さがかいま見える横顔」とも考えられるかなと思いました。
好きだよ。ねえ好きだよ。きみのことが
一言が言えずにいたけど
今ほらすべてを伝えよう
かけがえのない人へ
あきれるくらいきみへのメロディー
ふたりなら奏でられるはず
一緒にまた歩んでいきたい この手はにぎったままで
離さないから
サビの冒頭だけ句点が使われています。サビ以外では句読点が全くでてきません。句点を入れることで文が一旦終わっています。「ゆっくりと募ってゆく」ということを表すように「好きだよ」を一文で区切ったのかなあと思いました。そうすると「好きだよ」の重みがひしひしと伝わってきます。さらに読み進めていって疑問に思ったのが、「好きだよ」の「一言が言えずにいたけど」「一緒にまた歩んでいきたい」と決意していることです。「また」と出てくることから、「一度関係が破綻した過去がある」ということが考えられます。関係が破綻したのは前世なのか現世なのかは不明です。前世説は単なる私の趣味です。
そっと吹いた夜風は 気付けば少し冷えていた
きみは何をしているのかなって また笑顔になれた
1コーラス目とつながっているならば、月が浮かぶ夜空を見ていたら夢中になっていて、気づいたら夜風で寒くなっていた。 またきみのことを考えていた。
まっすぐな瞳に僕が映る度
この気持ちが吸い寄せられてゆくよ
見上げた夜空にもきみを感じてる
二度目の冬その肩を 抱き寄せてキスをしよう
「二度目の冬」とは
①「付き合い始めて二度目の冬」
②「出会って二度目の冬」
③「特別なあの冬から数えて二度目の冬」
かなと思いました。それぞれのとらえ方をすれば、
①「また次の冬も一緒にいようね」という願い
②「次の冬にはそうしていたい」という決意
③「またあの冬を思い出そう」という提案
のように思われます。なぜ「冬」なのか?この歌の世界観が「一度目の冬」の時点での歌なのかなと思いました。この冬も越えてもっと素敵になってね…。*1
今が二度目の冬をむかえている時、とも解釈できますね(1/19追記)。
好きだよ。ねえ好きだよ。ただその想いが
また今日も溢れてゆくから
その目はそらさないでいてほしい
少し照れくさいけれど
これからの未来を のぞいてみよう
ふたりまた笑っていられますように
新しい明日見つけよう ふたりだけのLOVE STORY
待ってるから
「また今日も溢れてゆく」ほど毎日きみへの好きが募っていくばかり。「ふたりまた笑っていられますように」とは「今のようにまた未来できみと笑っていたい」という意味かと思います。最後に出てくる「待ってるから」は唐突で難しいなあと思いました。なぜ何を待つ必要があるのか。「LOVE STORY」となる新しい明日を待ってる…のかな?そうすると「きみとの未来が待ち遠しい」みたいな意味でしょうか。
いつも傍で感じていたいよ
ちょっと 泣き虫なとこもあるけど
すべてが愛おしくて守りたい
僕のすべてで
「守りたい」という感情って、どんな時に現れるのかなとふと思います。そのままでいてほしいと守りたくなったり、きみと僕の世界の中で何かから守りたいと思ったり。しかも「僕のすべてで」「守りたい」とは、かなり強い思いですよね。何かにおびやかされていたんでしょうか。
好きだよ。ねえ好きだよ。きみのことが
それさえも言えずにいたけど
今ならありのまま伝えたい
かけがえのない人へ
なぜ「言えずにいた」「好きだよ」を「今ならありのまま伝えたい」と思ったのか。どういうきっかけがあったのか気になります。好きが募ったから伝えたのだと思いますが、「好きだよ」と「言えずにいた」ことを後悔しているのかな、とも考えました。
あきれるくらいきみへのメロディー
ふたりなら奏でられるはず
一緒にまた歩んでいきたい この手はにぎったままで
離さないから
「あきれるくらい」= 驚くほどきみのことばかり、という意味かな。「メロディー」は「思い」や「愛」というふうにとらえられると思います。
余談でかなりの深読みをした前世説についてです。前世できみに「好きだよ」と伝えられないまま死がふたりの仲を引き裂きます。それをすごく後悔していた。次に会えるときを待っていた。現世でやっときみに再会し、「好きだよ」と伝えてもうこの手を離さないと誓います。それが一度目の冬の話なのです、という妄想でした。