つれづれめも

いろいろなはなし

【歌詞解釈】ジャニーズWEST「SCARS」(1/28追記)

ジャニーズWEST「SCARS」では、はまかみパートが大好きです。神ちゃんの下がり眉;; 歌詞を見ていくと、2人しか見えていない、2人だけで世界が完結しているような内容。キンキの曲の世界観に似たものを感じました。すでに様々な方が考察がされているので、n番煎じではありますが、深読みしてみようと思います!文章が散らかっていたので全体的に編集しました(1/28追記)

 

 

作詞:SHIKATA

作曲:O-BANKZ,Takuya Harada,SHIKATA

あとどれくらいだろ?僕らがこうしていられる瞬間じかん

幸せな時間ときを刻むほど何故か臆病になる

今日という1日が 終わるとき 側にいたい

誰にも言えない孤独は お互いに隠さないでいい

幸せを感じているにも関わらず終わりを意識する関係性。たぶん、終わりがすでに見えているのでしょう。「周囲から終わりにするよう言われている」、「2人が終わりにしようと決めている」、「運命(病気など)的に終わりが見えている」、というような理由が考えられると思います。「今日という1日が終わるとき側にいたい」=実際は側にいることができない、今日という1日さえ乗り越えられるかわからないので願掛けのような気持ち。2人は孤独を共有している。

 

まばたきさえ惜しんだ君の不安 たまらないのさ

僕は君の為に 誰かを傷つけても 構わない

まばたきするのさえ惜しむほど、君は不安を感じている。 ここの「君の不安」の正体がわからず…。そんな君の姿をたまらなく想っている=感情を抑えられない。君の為だったら、誰かを傷つけても構わないほど君のことを大切に思っている。君の為ならなんだってできる。

 

愛するほど 戸惑う この恋心

壊れるくらい抱きしめ合ってく

たどり着くのは幻だとしても

ここに君がいればいい

他の誰もさわれない確かな記憶

消せない本能に刻まれていく

ずっと 2人は愛し合うはずなのに

素直になる度 疼く傷跡

「愛するほど戸惑う」= 愛することに違和感を感じているのでしょうか?  「たどり着くのは幻だとしても今に君がいればいい」=今をすぎたらこの関係性は幻になってしまう可能性があるほどもろい。「他の誰も触れない確かな記憶」=この記憶は2人だけのもの、2人しか共有できないという特別性。「消せない本能に刻まれていく」=本能に刻みつけないと消えるかもしれない、と考えている。「ずっと2人は愛し合うはずなのに」=ずっと愛し合っていくことができない=2人の関係性には期限がある。「素直になる度疼く傷跡」の傷跡がとても難しいですね。曲名にもなっていますが、この傷跡は心理的なのか物理的なのか?私は心理的なものだと考えました。後ろめたいと思うからこそ傷跡が疼くのだと思います。

ふと思ったのが、記憶喪失の君と恋に落ちた話ではないか、ということです(この考察もすでにされてそうですね)。おそらく君が記憶喪失になる前から、僕は君のことが好きだった。偶然にも(故意だったらまた話が変わってしまう…)、君は記憶喪失になった。言い方がとても悪いですが、そこに付け入る形で君と恋に落ちる。記憶が戻れば終わってしまう関係性なので、終わりを意識している。今日が終わるときまで恋人関係でいられるのか不確定なので、この1日を恋人関係のまま乗り切りたいと祈っている。記憶がところどころ抜けてしまっている君は孤独を抱えていて、それを僕は受け入れられる。君自身が記憶喪失であることをおそらく自覚していないのではないか、とも思いました。だから、君はよくわからないまま時が経っていることに不安を抱えているのではないでしょうか。そんな君の不安に耐えきれない思いを抱えている。ここまでして手に入れるほどの愛情なので、君の為なら誰かを傷つけることだっていとわない。愛するほどこの恋心に戸惑ってしまう=この状態を恋と呼べるのか、という葛藤。たどり着く先が、偽物の恋だったという君の覚醒であっても、今だけは君がそばにいてくれればいい。記憶喪失後の君との「特別な記憶」を、以前の記憶を取り戻した君が覚えているように本能に刻まれていく(と信じている)。「傷跡」というのは「僕が罪悪感を感じる心」のことではないかと思います。もしかしたら、「本当は恋人だったんだよ」というようなことを言って、今の恋人関係になったのかもしれません。以下、この考察をもとに歌詞を見ていきます。

  

君は僕を照らし 僕は君の鏡になる

本当の顔を映した 安らぎがそこにはあった

君は僕を照らしてくれるような存在。深読みして、太陽よりも月のような存在じゃないかな、と思いました。月のような存在の君を映す鏡になる(なりたい)僕。僕に見えた君の本当の顔は、安らぎを感じているようだった。

 

完全に余談ですが、月の鏡という言葉があるそうです。 

月の鏡(ツキノカガミ)とは - コトバンク

 

だからこそ瞬間を求めるように 想いを馳せる

失うくらいなら 罪と罰を受けようと 構わない

君が安らぎを感じてくれているならこの関係性だって悪くないと、一瞬さえ愛おしいほど君に想いを馳せる。「失うくらいなら罪と罰を受けようと構わない」=君のことを絶対に手放したくない。

 

傷つくほど 強くなる 愛しき衝動

温めあうように慰めていく

例えばそれがまやかしだとしても

2人だけは真実

他の誰もさわれない深い傷跡

行き場のない思い 積もらせていく

ずっと2人は愛し合うはずなのに

思えば思うほど 切なくなる

(おそらく)別れたほうがいいという周囲の声に傷つくほど君のことを愛する気持ちが強くなる。君もそのことで傷ついて、お互いに慰め合っている。その慰めあっている気持ちさえまやかし=記憶が戻ったらなくなってしまう気持ちでも、今の2人だけには真実の気持ち。他の誰もわかるはずがないような傷跡を抱えている。誰にも打ち明けられないので、積もっていくばかり。「ずっと2人は愛し合うはずなのに」と思ってみても、ずっとなんてありえないと自覚しているので切なくなる。

ここで「傷跡=僕が罪悪感を感じる心」説を使うと、「〜しあう」という歌詞には合わない考察になってしまうような。ここでは「傷跡=2人が傷ついた心」って感じがしますね。他の誰もわかるはずもないほど2人は傷ついているし慰め合っている。周囲に理解されないからこそこの傷ついた心は2人の中で積み重なっていく。

 

もし君が消えたら明日はこない

心だけが永遠を知る

どんな哀しい運命だとしても

その腕の中で ずっと眠りたい

 「もし君が消えたら」=記憶を取り戻して僕の側からいなくなったら、「明日はこない」=僕にとっての明日はこない=絶望。「心だけが永遠を知る」=僕(だけ)の心の中で君との関係が永遠になる。どんな別れがこようとも、やっぱり僕は君と一緒にいたい。眠りたい=安らぎ。「どんな哀しい運命」という歌詞が重要ですね。どこまで運命を受け入れるのか。たとえば、君が死んでしまったとしてもそれを後追いするだけの気持ちをもっているのか。

 

愛するほど 求め合う 裸の心

壊れるくらい抱きしめ合ってく

君と愛し合うほど本当の心が欲しくなる。「求め合う」=君も本当の心が欲しいと思っているのかな。何か隠していると勘付いて、僕の本当の心が知りたいと思ったのか。

 

傷つくほど 強くなる 愛しき衝動

温めあうように慰めていく

例えばそれがまやかしだとしても

2人だけは真実

他の誰もさわれない深い傷跡

行き場のない思い 積もらせていく

ずっと 2人は愛し合うはずなのに

思えば思うほど 切なくなる

疼く傷跡

この曲中では、結局、君は記憶を取り戻していないようですね。今のところ、この関係性はギリギリ保たれている。今後もいつ記憶を取り戻すのか、僕は不安を抱えながら関係を続けていくのかもしれません。もしくは、君がまだ記憶を戻っていない振りをしていることで関係が保たれるのか。