つれづれめも

いろいろなはなし

【歌詞解釈】ジャニーズWEST「月詠人」(9/23追記)

まず歌詞を見る前にラジオや雑誌の情報を整理すると、

桐山照史小瀧望によるユニット曲
・読み方は「つくよみびと」
・きりこた2人で、1人の女性を奪い合う歌詞
・身分の違う恋、守る人と守られる人、思いを告げることは許されない
・のんちゃんがワンコーラス歌詞を作った

以上を踏まえて見ていきたいと思います。

古文がとても苦手なのでいつも以上に妄想で補っています。

一部解釈を変更しました(9/23追記)。

 

 

 

作詞:Satomi 作曲:萩原和樹

巡る巡る季節

なぜになぜに僕ら

まるで導かれるように

あの日あの日出逢い

揺れる揺れる心

貴女へ恋に落ちたよ 

季節が巡っているので、一目惚れではなく、多少は時間をかけ心が揺れてしまった結果、恋に落ちています。心が揺れた(ためらった)のは、身分違いの恋だからでしょうか。「僕ら」とは、僕と貴女のことを指しています。「なぜに」「まるで導かれるように」とあるのは、運命性を感じていたり運命を期待しているからなのかもしれません。

 

身の丈の違う

想い告げられないまま

音もなく胸で

燃え滾る静かに...

身分による自身の立場をよく理解しているため、駆け落ちなどはしないようです。身分が重要視されていた時代、僕(男性側)の身分が高ければ、求婚していた(想いを告げられていた)のかもしれません。よって、貴女より僕は身分が低いのかもしれません。告げることも許されず、かと言って諦めることもできないまま、想いが募っていきます。

 

まるで月詠つくよみびとの如く

ひとり空を見上げる

想い届くわけでは ないのにまた

今宵、貴女も碧い月を

何処かで見ているなら

叶わなくともせめて

その笑顔を

守りたい

月詠人とは一体誰を指しているのか。「まるで月詠人の如く」とあるので、僕は月詠人を真似て空を見上げている=いつもは月詠人ではない、ということでしょうか。私の予想なのですが、月を詠む(月を愛でる風習がある)のは貴族など比較的身分の高い人物ではないかと思います。この曲中でいうと、月詠人とは身分の高い「貴女」のことを指していると予想します。また、月(届かない存在)を「貴女」に例え、月を愛でる自身(僕)を指しているとも考えられます。つまり、月詠人は「貴女」であり「僕」であると思います。

 

願う願うほどに

なぜになぜにこんな

愛より苦しみばかり

さやか清か水へ

朽ちる朽ちる夜は

貴女を想い眠るよ

「愛より苦しみばかり清か水へ朽ちる夜」で一つの言葉と捉えてみます。思いつめてしまい、朽ちていくのは苦しみばかりとなった。その苦しみを貴女に募らせるのはふさわしくない。なので、苦しむのをやめて、純粋にまた貴女を想い眠るのかもしれません。

 

見つめあうたびに

戸惑いは風の中へ

積もっては消えた

重なる刹那さに...

見つめあっているのは、僕と貴女だと思います。勝手に、この曲の時代設定を平安時代と考えていましたが、貴族の女性の顔を見ることができるようになるのはもっと後の時代になります。少なくとも平安時代ではないのかもしれません。「重なる刹那さ」とはおそらく「一瞬の見つめあいが何度もあること」でしょう。「切なさ」ともかけているかもしれません。貴女の思わせぶりな態度に戸惑っているようです。意図しているのか偶然なのか。

 

まるで月詠人の如く

ひとり空を見上げる

未来あすが読めるわけでは ないのになぜ

運命にもしも抗って

ふたりが愛したなら

それこそが決められた

運命だと

信じたい

結ばれない運命だと知っていても、思い焦がれてしまうようです。ふたりが結ばれる運命があるのではないか、というほのかな期待があります。「未来が読めるわけでは ないのになぜ」はどういう意味なのか、読み取るのが難しいなと思います。おそらく「未来が読めるわけではないのに、なぜ空を見上げてしまうんだろう」という皮肉ったような感じかなと考えました。

 

貴女を知らずにいたのなら

苦しみとあたたかな

気持ち知らないままで

生きてただろう 永遠に...

まるで月詠人の如く

ひとり空を見上げる

想い届くわけでは ないのにまた

今宵、貴女も碧い月を

何処かで見ているなら

叶わなくともせめて

その笑顔を

守りたい

私の解釈だと、歌詞は「貴女」と「僕」がメインになっていて、ライバルのことが書かれておらず、奪い合う描写もないように思いました。もしかしたら見落としがあるのかもしれません。ぜひ他の方の解釈も知りたいなあと思います。