つれづれめも

いろいろなはなし

【歌詞解釈】A.B.C-Z「Vanilla」


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作詞・作曲:井手コウジ

Vanilla, Give me your touch.

Because you may damage me.

It's burning love and sweetest kiss. Tonight, I'll be there for you.

僕にふれて。君に傷つけられても(汚されても)構わないから。燃えるような愛ととびきりに甘いキス。今夜、君のために僕がいるよ。

 

「burning love」は「バニラ」と言っているようにも聞こえ、言葉あそびになっています。また「Vanilla」とは「君」に対する呼称だと思います。

 

Vanilla, Give me your love.

Because you may play with me.

Let's make it dirty by you and me.

君の愛が欲しい。僕を自由に使って構わないから。抱きあいたい。

 

It's so lazy night 揺れるLight

ふれた指先を

避けるLip 心をもて遊ぶように

ボタン外して 闇の中で

僕を自由に使って

気だるげな夜、僕らの影に合わせて明かりが揺れているみたい。唇にふれると避ける君。僕の心はもて遊ばれるようだ。僕の服を脱がしてよ。好きにしてくれて構わないから。

 

君にリードされたい、というのが「Vanilla」の僕のようです。

 

ヤバすぎる匂いを(I can see・・・)感じても逃げられずに

君との距離を測れないまま

瞬きもできない

甘いバニラの匂いを(あなたが見えるよ)近くに感じても逃げられない。君にどのくらい近づけたのかわからないまま、目をそらせない。

 

暗闇の中で、心理的にも物理的にもどのくらい君との距離が近づいたのか、わからない。でも君に夢中だ、という意味だと思います。またそれに対して君は「あなたのことはちゃんと見えているよ」と返しているのだと思います。

 

Vanilla 甘い夢のような

悪い君が欲しいよ

淫らなKissでほどけなくなるまで

抱きあいたい

だからこの僕を汚して

甘い夢を見ているような、もて遊ぶ悪い君が欲しいよ。淫らなキスで僕たちが離れられなくなるまで抱きあいたい。だから何も知らないような僕を、君で汚して(君の色に染められたい)。

 

ここでは、「甘い夢のような君」「悪い君」と2つの意味が読み取れるかもしれません。

 

Vanilla, Give me your touch.

Because you may damage me.

It's burning love and sweetest kiss. Tonight, I'll be there for you.

 

Vanilla, Give me your love.

Because you may play with me.

Let's make it dirty by you and me.

 

もう眠れない 飢えたEyes

我慢もできない

吐息を吹きかけ 悪フザけして

心と瞳、目隠しをしたら

君も自由に感じて

もう眠りにつけないくらい、ギラギラと飢えた瞳をしている。我慢なんてできない(今すぐ君が欲しい)。君に吐息を吹きかけて悪フザけする(それが今夜の始まりの合図になる)。本当の気持ちを隠して、君も好きにしてくれて構わない。

 

「心と瞳」は、「本音や本心」だと思います。それを隠すことで、僕を気づかうようなことはしなくていいし自由にしていいよ、と言っているのかなと思いました。思うに、君と僕は結ばれるはずがない相手同士なのかもしれません。今夜だけ君の相手になれる。君は好きな相手を思い浮かべていてほしい、僕のことなんて考えなくてもいいよ、と本命になれなくてもいいんだという逃げ道をつくっている気がします。

 

攻め続けられても(I can stand・・・)拒めない

それも愛さ

罪と罰さえ受け入れるように

この身体、預けて

君から攻撃的な態度をとられても(我慢できるよ)拒めない。それすらも愛なんだ。たとえ罪と罰であっても受け入れるように、僕を信じてすべて委ねてほしい。

 

この部分は、「僕は君に何をされたって受け入れられる。それも僕の愛の形なんだ。だから君も、罪と罰であったとしても黙って受け入れるくらいに、すべてを捧げてほしい」という願いのように感じました。僕の言葉には、「今夜だけは僕にまかせて」というニュアンスが含まれていそうです。 

 

Vanilla 長い夜だから

もっと君を魅させて

このまま二人 世界が終わるまで

抱きあいたい

そんな誘惑に溺れて

まだ始まったばかりの長い夜なんだから、もっと君に魅了されたい。このまま二人で世界が終わるまでずっと抱きあっていたい。そんな(君と離れたくない)誘惑に溺れていく。

 

「長い夜」と表現していますが、たった一夜のことだと思います。でも待ち焦がれていた僕にとっては、永遠にも感じられる長い夜なのかもしれません。君と離れる運命だとわかっているからこそ、「世界が終わるまで」一緒にいたいと願ってしまいます。

 

To see your smile is all I need.(all I need)

望むまますべて捧げる

To know that you're my destiny.(my destiny)

生きる意味をくれたから

君の笑顔を見られるならそれでいい。君が望むままをすべて捧げるよ。君が僕の運命なのだとわかればそれでいい。僕に生きる意味をくれたのだから。

 

「To know that you're my destiny is all I need.」が省略されているように思います。僕は君に対して非常に献身的です。それは僕には君こそが運命で、生きる意味をくれた大切な人であるから当然なのかもしれません。バニラの香りのように、忘れられないような鮮烈な思いを残してくれる人なのです。

 

Vanilla 甘い夢のような

悪い君が欲しいよ

淫らなKissでほどけなくなるまで

抱きあいたい

 

Vanilla 長い夜だから

もっと君を魅させて

このまま二人 世界が終わるまで

抱きあいたい

そして永遠に墜ちてく・・・

今までの私の解釈を踏まえると、その重みで「墜ちてく」のは僕だけなのかもしれません。

 

Vanilla, Give me your touch.

Because you may damage me.

It's burning love and sweetest kiss. Tonight, I'll be there for you.

 

Vanilla, Give me your love.

Because you may play with me.

Let's make it dirty by you and me.

「Lily-White」と比べると、最初から終わりを意識しているような関係性のように思いました。君も、純真無垢な存在ではなく、僕との関係を割り切って受け入れているような感じがします。

  

alicealicechan.hatenadiary.jp