つれづれめも

いろいろなはなし

【歌詞解釈】ジャニーズWEST「ボクら」

この曲を聞くたびに、さくらももこさんのことを考えてしまいます。私の想像でしかないけれど、本当に大切な家族に向けた歌詞なんだろうなと。

 

作詞:さくらももこ 作曲:松本良喜

何もかも飛びこえてすぐに会いに行くよ

ご機嫌ななめの横顔もほらね Just smiley now

「ご機嫌ななめ」という表現がかわいらしくて好きです。 会いに行ったら笑顔を見せてくれた、という一場面。会いに来たよ、って顔をのぞきこんでるような感じがします。

 

いつもボクを見てたこと誰よりも知ってるよ

振り向けば必ずキミが笑ってたよね

2番の歌詞にもつながってきますが、キミが見守っていたことを知っているボク。笑ってそばにいてくれることに安心感や信頼を感じているのだと思います。帰る場所がある、ということでもあります。

 

ボクがボクだという手がかりはキミのその笑顔だけなんだ

たとえ景色がめぐりめぐって変わったとしても

大事なことはずっと変わらないままさ 

のんちゃんパートすごく好きです。キミを切実に思っていることが伝わってくる歌詞だと思います。キミが笑顔でなければ自分の存在が揺らいでしまう。キミが笑っていてくれることが最上の幸せ。たぶん、歌う人によって意味合いが変わると思うんです。のんちゃんが歌うとひたむきさが出て、純粋な気持ちが表れます。時が流れても、周りが変わってしまっても、大事なことは変わらない。

 

あの日と同じ 胸いっぱいのぬくもりを感じて

抱きしめよう あふれそうな想い キミに伝えよう

あの日と同じ坂道を うれしさ抱いて

走り出したらあの日と同じ歌を口ずさもうよ

あの日に感じた思いをまた、キミに伝えたくなった。何かの節目だったり、人生のターニングポイントだったり、記念日だったり…。共有できる、大切で楽しかったあの日がある。それだけ一緒にすごしてきた時間があるのでしょう。

 

いつもキミを見てたけど秘密にしていたんだ

でもとっくにバレてたね 背中が笑ってた

1番の歌詞に登場したキミ視点だと思います。ボクがキミを見つめていたことは知られていて、それを笑って受け入れているキミ。心地よい関係性。

 

キミはキミのために生きるんだボクはキミの陽だまりになる

いつかわかる日がくるさ きっと幸せだったこと

大事なことはずっと変わらないはずさ

キミに対して、他人のためにとかボクのために生きることを望んでいない。キミに何かを求めることはない。けれども、ボクはキミの陽だまりになろうと思っている。無償の愛なのだと思います。今この時が幸せだという大事なことはずっと変わらないできたし、これからも変わらないだろうという願いがこめられています。

 

あの日と同じひとりきり涙があふれてる

弱いボクを 隠したはずなのにキミも泣いてたね

あの日と同じ思いきりくやしさを感じて

泣き顔のままあの日と同じ夢を抱いて眠ろう

あの日にひとりで泣いていたつもりだったけれど、キミも一緒に泣いていた。今は、本当にひとりきりなんでしょうか。でもあの日のように、また乗り越えようとしている。ただし、今度はひとりきりで…というように読み取りました。

 

不思議だね 星の歴史と同じくらい ボクら

たぶん・・・

たとえ自分が泣いて転んで

悲しみの中で 倒れても

あの日と同じ誰よりもやさしい瞳で

見つめながら笑うんだろ そうさ キミとこの場所で

あの日と同じさわやかなあの風が吹いたら

ステップを踏んであの日と同じ愛で包み込もうよ 

キミはキミのために生きるんだ ボクはキミの陽だまりになる

神ちゃんの歌声によって、よりロマンチックに聞こえますね。「たぶん・・・」の後に隠された言葉が気になります。星の歴史が不思議で、ボクらも同じくらい不思議なのか。星の歴史と同じくらいボクらにも歴史があって、不思議を感じているのか。

「星の歴史」についても、何を指しているのか考えてみました。星の光は、何年もかけて地球に届きます。もしも、もしもたとえるなら、ボクらの気持ちも何年かかけて今のボクらに届いてわかる日がくることがある。たとえどちらかがいなくなったとしても、あの日にもらった気持ちが今自分に届いて、救ってくれることがある。そのような意味ではないかな、と思います。